俺様彼氏とあたしの関係。
蓮司は何も言わないであたしの顔を見つめる。



見ないでよ////



「な、何!?」



蓮司は何も言わずにあたしに近づき、あたしの頬に触れた。



あたしはとっさに目を瞑る。



「俺のせいだよな…。」



えっ!?



蓮司が言った言葉は弱々しくていつもの蓮司じゃない…。



「ここ、切れてんじゃん…。悪かったな…。」



蓮司が傷口にそっと触れた。



軽い痛みと全身が熱くなるのを感じた。



「亜香里、ごめん…。」

「いい!!全然気にしてない!!」



気にしてるよ。



本当は蓮司を殴ってやりたいくらい。



なのに…。



弱々しい蓮司と、少し優しい蓮司があたしを狂わす。



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