ハーレム ブラッド
「おばあちゃん、お姉ちゃんのお客さん!」

和室に案内されたがそこに居たのは銀髪の美しい女性。


「え?」

幸大が驚く。

「あら…どうかしたの?」

銀髪の女性が言う。


「クーニャの…おばあさんですか?」


「ええ、ダリシスです。」

「あ…幸大です。」

「咲子です。」


「幸大君、どうかしたの?」


クーニャよりも色っぽい声。


「あ…いや、スゴく若いんで。」


「あら…若くてキレイだなんて…」


「キレイなんて幸大さんは言ってません。」

咲子が言う。


「まぁ、良いわ。


さ、お座りなさい。」

座布団をダリシスが置く。


「失礼します。」

「…。」


幸大と咲子が座布団に座る。


「いつもクーニャが御世話になってるみたいで…」


「そんなことは…」


「聞いてるわ、クーニャに血をあげてるって…


他の吸血鬼にも、だとか。


そちらの子?」


「はい、そうです。」


咲子が言う。

「幸大君、血を吸われた傷を見せてくれない?」

「え?」

「クーニャが動脈から吸っているって言ってたから気になったの…」


「そうですか…どうぞ。」


学ランとワイシャツのボタンを外し首筋を見せた。

「確かに動脈から吸っているわね。


こんなにいくつかの傷跡もあるわね…」

スススッ…

ダリシスが首筋を撫でる。
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