ハーレム ブラッド
「悪いですけど…そんな覚悟は欠片もないです。


それに…


クーニャも咲子もそう言う関係じゃないんで。」


「ひっどーい!


私はこんなに幸大君の虜なのに〜。」

クーニャが言う。

「同棲相手になんてことを言ってるんですか?」

咲子が言う。

「あのな…

俺が普通の人間と恋するかも知れないだろ?

お前らだって他に好きな奴ができるかも知れない。」



「私は幸大君一筋だよぉ?」


「クーニャさんは浮気してるので信用できませんが私は一途ですよ?」


「咲子ちゃんだって昔は無差別に襲った前科があるでしょ?」

「腕からの血はノーカウントです。」

「ズルいよ!

私なんか浮気しても血は吸ってないもん!」



「そう言う問題じゃないだろ…」


「幸大さんは私のことを嫌いですか?」

「そこは私のじゃなくて私たちの!


もちろんライクじゃなくてラブって意味だよ?」

クーニャが言う。

「…。


嫌いじゃない。」

「素直じゃないなぁ〜。」

クーニャが言う。


「ならあなたは何が不安なのか、教えてくれない?」


ダリシスが言う。
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