ハーレム ブラッド
翌日


「姫野さんはやっぱりまだ無関係を貫くみたいだね。」

クーニャが言う。


「そうだな。」




授業中


桂木の授業中のことだった。


バァンッ!

突如、教室のドアが勢いよく開かれた。


「おい…

岡田って奴と榊って奴はこのクラスか?」

ゴツい奴が教室の中に入る。


その後ろには間宮。

「あ…あの、今は授業中…」


「先公は黙ってろ!!」

「ひゃうっ!?」


「桂木先生…」

幸大が立ち上がる。

「ふぇっ?」

今にも泣きそうな桂木。


「具合が悪いんで保健室に行ってきます。」

「え?」

「じゃ、そーゆーことで。


あ…

保健室に榊さん…付き合ってくんない?」

幸大が言う。

「…ええ。」

榊が立ち上がる。


「ほら、俺たちに用があるんだろ?」

幸大がゴツい奴に言う。


「いい度胸だ。」

ゴツい奴は教室を出る。


「じゃ…

桂木先生。

俺たちは『保健室』に行ってきます。

まぁ…寄り道はするかも知れませんけど。」


保健室を強調して幸大は教室を出た。


「え、えーと…」

桂木が困る。


「先生。

早く授業の続きをしてほしいなぁ。」

クーニャが言う。

「でも…

岡田君と榊さんが…」


「2人は保健室に行っただけですよ?」

「あ…

そ、そうね。」


桂木はクーニャのおかげで幸大の意図に気づいた。
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