ハーレム ブラッド
「適応訓練だ。」

「適応?」

マリアが言う。

「この部屋には限られた職員しかこない。

つまり、君たちはこの部屋から出て社会に適応することになる。

もちろん、いきなり放り出すなんてことはしない。


君たちは身よりもないしね…


だから、適応訓練は当然我々のバックアップがつく。」

「でも、私たちはどうやって暮らすんですか?」

沙羅が言う。


「なんのために彼がいると思う?」

榊パパが幸大を見る。



「って俺ですか!?


いや…無理ですよ…」


「やればできる!」

「いや…すでに吸血鬼が家にはいますから。」


「良いじゃないか。

吸血鬼にも人間にも慣れることができる。」


「これ以上女性を増やしたら俺の命の危険が…」


「幸大は私たちが一緒だと嫌なのか?」

マリアが言う。


「そうじゃなくて…」


「幸大さん…」


沙羅が見つめる。


「えっと…咲子と話し合ってからで良いですか?」

幸大が榊パパに言う。



「うむ。

ま、そうだな。


まぁ…色好い答えを期待しているよ。」


榊パパが部屋から出ていく。
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