ハーレム ブラッド
「え、えっと…」

桂木が幸大を見る。


「俺は構いませんよ?

吸血鬼に血を吸われるのは日常茶飯事ですから。


それに先生に噛まれるなんて嬉しくてドキドキします。」

幸大が言う。

「岡田君…」


「沙羅、桂木先生の初体験だ。

しっかりみとけよ?」


「な、なな!?」

桂木が動揺する。


「あれ?

すでに吸血のご経験が?」

幸大が言う。


「な、ないけど…

でも、初体験なんて…その、言い方が…」

桂木が言う。


「さ、先生。


どうぞ?」

幸大が桂木に近づく。


「う…うん…」

桂木が動かない。


「先生?」

「わ、わかってるんだけど…なんか…何をしたら良いか…」


ぎゅっ。

幸大が桂木を抱き締めた。


「お、おお、岡田君!?」

桂木が慌てる。

「そのまま、首筋にキスするみたいに…」


「う…うん…」

ちゅっ。

桂木が軽く首筋にキスをする。


「いや…キスするみたいにであってキスしろとは…


いや…まぁ…個人的には嬉しいですけど…


それはおいといて…

キスするみたいに牙で噛みついてください。」


「うん…」


かぷ…


「そのまま、好きなように吸ってください。」

桂木は幸大に言われた通りに動く。
< 195 / 500 >

この作品をシェア

pagetop