ハーレム ブラッド
その頃


スーパー


「〜♪」

クーニャが買い物カゴにおやつを入れる。

「クーニャさん?」

咲子が言う。

「に、にゃにかにゃ?」


クーニャが硬直しながら言う。


「今すぐ、元の場所に戻してきてください。」

咲子が言う。


「ぶ〜。」

「高いモノはダメです。」

「はぁ〜…」


クーニャが戻しに行く。


「咲子、はい。」

姫野が肉をカゴに入れる。

「姫野さん…クーニャさんとのやり取りの下りは無視ですか?


こんな高いモノはダメです。」


「え〜。」

「戻してきてください。」


「はぁー。」

姫野は溜め息をつきながら戻しに行く。

「さて…マリアさん?」

「ひぅっ!?


うぐっ…


けほっ、けほっ!」


マリアが咳き込む。


「試食品を全部食べないでください。」


「タダで食べていいんだろ?」

マリアが言う。


「マナーの問題です。」


「む〜。」


「あなたたちは私の邪魔をしにきたんですか?」

咲子が姫野、クーニャ、マリアに言う。

「そうは言ってもねぇ…」

姫野が言う。

「お母さん以外と買い物なんて初めてだもん。」

クーニャが言う。


「私は買い物自体が初めてだ。」

マリアが言う。
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