ハーレム ブラッド

「さぁ？

フェロモンが何だか私は知らん。」

マリアが言う。


「で、そのフェロモンにはどのような効果が？」

咲子が言う。

「その好きになった相手の理性を弱めて本能や煩悩を増幅させるって習ったぞ。」

マリアが言う。


「本能や煩悩？」

姫野が言う。

「幸大君がやらしくなるのかにゃ？」

クーニャが言う。

「習った…とは誰に？」

咲子が言う。


「私は家族から吸血鬼関連の英才教育を無理矢理受けさせられたからな。


まぁ、半分しか覚えてないけどな。」

マリアが言う。

「じゃあ違うかも知れないわね。」

姫野が言う。

「いや…今のは間違いなく覚えてる！」

マリアが言う。

「本当かにゃ？」

クーニャが言う。


「おそらく本当ですね…


思い出してください。

幸大さんは桂木先生に対しては御世辞やリップサービスがありました。


私たちには言わないのに…


それは幸大さんが理性の中の照れや恥じらいで私たちに言ってないのだとしたら理性を弱めてしまうという特殊能力も説明が付きます。」


「まぢ？」

クーニャが言う。


「買い物をさっさと終わらせましょう。」

咲子が言う。