ハーレム ブラッド
その頃

アパート



「んっ…」

血を吸い終わった桂木が幸大の首筋から口を離す。


「…。」

桂木が幸大の眼を見つめる。


「岡田く…んっ!?」

幸大が桂木にキスをする。

「んむっ…んちゅ…」

唇が離れる。

「いったい…」

桂木が言いかけた瞬間…


ドサッ…


幸大が桂木を押し倒す。

「桂木先生…」

幸大が桂木を見つめる。


「あ、ああ、あの!?


その…いきなりで…


えっと…」

「…。」

幸大は何も言わずに桂木を見つめる。


「あの…えーと…


…。

岡田君が良いなら…私も…」

桂木が両手を伸ばし幸大の頬に触れようとした瞬間…



ゴンッ!

幸大は自分で自分の頬に拳を打ち込む。


「うぉっ!?

やり過ぎた…」

幸大が言う。

「岡田君?」

桂木が言う。


「あの…今のは忘れてください。」

幸大が言う。

「え!?

あ…うん。」

桂木が顔を赤くしながらうつむく。


「沙羅?」

幸大が顔をおさえて真っ赤になってる沙羅に言う。


「わ…私には刺激が強すぎます!!」

沙羅が顔を背ける。


「いや…その…

…。


悪かった。」

幸大が言う。

「お邪魔でしたら私、外にでも…」

沙羅が言う。

「いや…居なくなったらもっと気まずくなるからいてくれ。」

幸大が言う。
< 200 / 500 >

この作品をシェア

pagetop