ハーレム ブラッド
「ブラッドキー!」

幸大が指先で鉄血の鍵を作る。

カチャンッ!

沙羅の鎖が外れた。





「奴らを殺せ!」

蒼月の眼の吸血鬼たちが一斉に襲い掛かる。

「姫野!

クーニャ!」


幸大が呼ぶ。

「ええ。」

「いっくよー!」


2人が幸大の首筋に噛みつくと勢いよく血を吸う。


ギンッ!

鮮血の眼と黄昏の眼が襲い掛かる吸血鬼を睨む。

「ひっ!?」

吸血鬼たちは一瞬怯む。


「何をしている!!

お前たちは高貴なる蒼月の眼の吸血鬼だ!!

奴らを殺せ!」



「先生!

マリア!」

「うんっ!」

「おう!」


桂木とマリアも首筋に噛みつくと勢いよく血を吸う。


「先生とマリアは沙羅を守って…」


ドクン…


「な!?」

ガクッ…

幸大が額を押さえて膝をつく。


「幸大さん!?」

咲子が言う。

「大丈夫だ。

それより、さっさと終わらせるぞ!!」

幸大が立ち上がる。

「さぁ…

かかって来なさい。

貴方たちの最後は貴方たちの血で美しく彩ってあげるわ。」


姫野が力任せに吸血鬼を攻撃する。


「私からは逃げれない…

ううん…

逃げる気も起きないし、逃げたくなくなるよ?


もう…皆は私のオモチャだから。」

クーニャが倒れた吸血鬼が回復した瞬間にさらに攻撃を加え戦意を削いでいく。
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