ハーレム ブラッド
「沙羅!?」

マリアが言う。

「くっ…」

ドクン…

幸大の意識が薄れる。

―何で、力が?―

ドクン…ドクン…


―沙羅…―


ドサッ…

幸大が横になる。


「岡田君!

沙羅ちゃん!」

桂木が幸大に近寄ろうとする。


ザシュッ!

「きゃぁっ!?」

桂木が背中を攻撃された。


―桂木先生…―

ドクン…ドクン…ドクン…


しゅぅぅぅっ…

桂木の傷が回復する。


「幸大…大丈夫!?」

―姫野の声か?―


ドクン…

「幸大君!!」

―クーニャ?―

ドクン…

「幸大さん…何が…」


―咲子だよな?―


ドクン…


「幸大!!」

―…マリア?―

ドクン…

「こ…だい…さん…」


―沙羅…?―

ドクン…


―なんか何もわからない…

何が…

つーか…体が…―


ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…


―オレハ、ナニヲ?―

―オレハドウスレバイイ?―


―ヨクボウヲチカラヲスベテトキハナテ―

―ナゼ?―


―オレノセイデナカマガキズツイタ、テカゲンヲシタカラダ―

―テカゲン?

ナカマ?―

―闘争ト

虐殺ト

欲望ト

ソレラヲ解放スルモノハ

スデニ…―
< 222 / 500 >

この作品をシェア

pagetop