ハーレム ブラッド
「誰一人殺してない。

止血してる。」


鉄血の鎖で吸血鬼たちは縛られてた。

「マリア…

こいつらをどうするかはお前に任せた。」

「え?」

マリアが言った瞬間。


どさっ…

幸大が倒れた。



「マリア!!

お願い、見逃して!」

「マリア!!

我々が悪かった!

だから、頼む!」


マリアの両親が言う。


「ふざけてんのかしら?


あんたたち、マリアを見捨てたんでしょ?


それに…蒼月の眼以外は高貴じゃないんでしょ?

この状況でさっきと同じこと言ってみなさいよ。」


姫野が鮮血の眼で蔑みの視線を送る。


「我々が悪かった!


もう言わない!

だから…」


「あれぇ?

それ、嘘だよねぇ?」

「嘘じゃないわ!!」

「我が子を虐待して…捨てて…

そんな人間を信じれると思ってる…?」

黄昏の眼で不適な笑みを浮かべるクーニャ。

「マリアちゃんの痛みをわかってないにゃ〜。」

「わかってる!!

わかってるから…」


「嘘でしょ〜?

あなたたちみたいな人にわかるわけがないもーん。


嘘つきは閻魔様に舌をぬかれるんだよ?


まぁ…閻魔様の所には生きて行けるわけないよねぇ?」
< 228 / 500 >

この作品をシェア

pagetop