ハーレム ブラッド
「なんか、余裕のある幸大君…かっこいい。」

桂木が言う。


「そうですか?」


「うん。

あ、もちろん、幸大君は前からかっこいいとは思ってたけど、なんか包容力があるって言うか、抱きしめてほしくなる感じ!」

桂木が言う。

「先生の本でも今の幸大に似たようなキャラがベッドの隣を叩いて、『来いよ』って言ってた漫画があったぞ。」

マリアが言う。

「あ、私も読みました。

確かに今の幸大さんならぴったりの台詞かも知れません…」

顔を真っ赤にしながら沙羅が言う。


「優衣の持ってる漫画…」

幸大が言う。

「BLですね。

私も新刊が出る度借りてますよ?」


咲子が言う。

「先生…何を読ませてるのよ…」

姫野が言う。

「ち、違うもん!

BLは咲子ちゃんと沙羅ちゃんにだけだもん!!


二人が言ってるのは普通の漫画だもん!!」

桂木が言う。

「ベッドシーンがあって普通の漫画…って。」

「今時は過激でなまめかしい描写がいっぱいなのが普通だもん!!」

桂木が口を尖らす。

「怒ってる優衣も可愛いなぁ〜!」

幸大が桂木を抱きしめる。

「はわわわわ!?」

桂木が動揺する。

「ほら…おとなしくして。」


「う、うん。」

桂木が顔を真っ赤にして静まる。
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