ハーレム ブラッド
「しかし、沙羅さんもBLを…

やりますね。」

咲子が言う。

「そうなの!

沙羅ちゃんは私の趣味を理解してくれて持ってる漫画は少女漫画もBL本も全部貸したの!」

「どれも面白かったです!」

沙羅が力を込めて言う。


「先生と沙羅は本当に似てるわね。」

姫野が言う。


「で、お二人が読んだ漫画はどのようなストーリーなんですか?」

咲子が言う。

「えっと、恥ずかしがり屋でだけどがんばり屋な新任の女性教師と口では何かと文句を言ったり、面倒くさがったりするけど、いつも助けてくれる男子生徒のお話しです!


桂木先生と漫画の主人公の見た目は違いますけど性格とか話し方は桂木先生そっくりで、


男子生徒のほうも幸大さんみたいに助けてくれて。


幸大さん…たまに『しゃーねぇな』って言いますよね。


その男子生徒も同じ口癖ででも真剣にやってくれるんです!!」


沙羅が目を輝かせる。


「私は沙羅がこんなに喋るの初めて見たぞ…」

マリアが言う。


「俺もだ。」

その時、チャイムがなった。

「戻らないといけないわね。

クーニャ、行くわよ?」


「うん…」

まだ顔の赤いクーニャを姫野が引っ張っていく。


「じゃあ、行きますか。」

幸大が抱きしめていた手を外した。


「あ…」

桂木が寂しそうにする。

「ふぅ…


午後も頑張ってくださいね?」

ちゅっ。

ほっぺにキスをする。

「はぅ!?

う、うん。

が、頑張るから!!」

桂木が満面の笑みを浮かべた。
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