ハーレム ブラッド
「だったら、同じスプーンでかき回すのと一緒じゃないかしら?」
姫野が言う。
「人の心をかき回すのは一人ではありません。
幸大さんの性格からして考えるのは私たちのバランスです。
幸大さんは私たちを困らせたくない、悲しい思いをさせたくないと考えています。
そして、幸大さんが私たち6人とのバランスを均一に保たなければ私たちは悲しみ、いずれ私たちが幸大さんの元からいなくなると考えたはずです。
そういうのを踏まえるとスプーンよりも複雑でさらに幸大さんの心を乱す…そして幸大さんの大好きなモノであるスルメが最適です。」
咲子が言う。
「でも…私たちが幸大君の元からいなくなるなんて…」
「そうだぞ!」
桂木とマリアが言う。
「ええ。
文字通り体を張ってまで幸大さんを思い、救おうとしたことが幸大さんの心をかき回すモノを減らしたんです。
今までスルメがスプーンになったんです。
何があっても幸大さんを愛していると幸大さんに理解してもらえたので。」
「つまり、コップから溢れなくなったから今みたいになったってこと?」
姫野が言う。
「そうですね…最後に。
クーニャさんは水のコップを。
沙羅さんは8割のを。
桂木先生は幸大さんのコップを持ってください。」
それぞれがコップを持つ。
姫野が言う。
「人の心をかき回すのは一人ではありません。
幸大さんの性格からして考えるのは私たちのバランスです。
幸大さんは私たちを困らせたくない、悲しい思いをさせたくないと考えています。
そして、幸大さんが私たち6人とのバランスを均一に保たなければ私たちは悲しみ、いずれ私たちが幸大さんの元からいなくなると考えたはずです。
そういうのを踏まえるとスプーンよりも複雑でさらに幸大さんの心を乱す…そして幸大さんの大好きなモノであるスルメが最適です。」
咲子が言う。
「でも…私たちが幸大君の元からいなくなるなんて…」
「そうだぞ!」
桂木とマリアが言う。
「ええ。
文字通り体を張ってまで幸大さんを思い、救おうとしたことが幸大さんの心をかき回すモノを減らしたんです。
今までスルメがスプーンになったんです。
何があっても幸大さんを愛していると幸大さんに理解してもらえたので。」
「つまり、コップから溢れなくなったから今みたいになったってこと?」
姫野が言う。
「そうですね…最後に。
クーニャさんは水のコップを。
沙羅さんは8割のを。
桂木先生は幸大さんのコップを持ってください。」
それぞれがコップを持つ。