ハーレム ブラッド
「では、クーニャさん。

そのコップにさらに水を注ぎますね。」


咲子がさらに水を入れようとする。


「いや、もう…溢れてるからダメだよ…こぼれるって!!」

クーニャが慌てる。


「では、沙羅さんにさらにジュースを入れますね?」

「え、はい。


あ…ま、待ってください!!

溢れます!!」

沙羅が少し入れると慌てる。


「先生、さらにジュースを入れますね?」

「うん。」


「…。」

ジュースがコップの7、8割でペットボトルからなくなった。


「と、まぁ、クーニャさん、沙羅さんは慌てましたよね?


でも…先生は慌てませんでした。

心の許容量に余裕があったので。」

「つまり、クーニャのいつも通りの色仕掛けにも動じなくなったわけね?」

「はい。


それから、私たちそれぞれとのバランスを保つ必要もなくなりましたから。」

「え?」

沙羅が言う。


「幸大さんが例えば桂木先生とイチャイチャしようとも、です。


私たちは嫉妬はしても幸大さんを嫌いにはなりませんし、むしろ、姫野さんのように羨ましく思い私にもやってほしい…と言わんばかりに近づくようになりますよね?

姫野さん。」


「はいはい…そうよ、羨ましかったのよ…」

諦めたように言う。
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