ハーレム ブラッド
「優衣、これは空中に浮くように操作してるから空中に置くような感じで。

必ず怪物の周りに。

まぁ、頭上でも良いですけど。」


「うん!!


それから…

その、さっき榊さんに言ってた病室のが物足りないっていう話。」


「聞いてたんですか?」

「う…うん。

それで…その続きを…私にもしてほしいな…なんて…」


「はぁ…。

優衣が望むならいくらだって、しますよ。」

「幸大君…」

「じゃ、これは約束です。」

ちゅっ。

頬にキスをした。


「あぁ〜!

2人してこんなときにズルいんだぁ〜!」


クーニャが言う。

「クーニャ、行くぞ!!」

「にゃ?」


ガシッ!!

クーニャに抱きついて乗り移る。


「ふにゃぁっ!?


こ、幸大君てば大胆だにゃぁ〜。


このままそこの岩影に行く?」

クーニャが言う。


「行かなくていい。


これを空中に設置してくれ。


空中に浮くようになってるから。」


「もぉ〜。

つれないにゃ〜。


ま、りょーかい!」

「じゃあな!」

バッ!

幸大がクーニャから飛び降りた。

「咲子!!」


バヒュン!


「呼びましたか?」

咲子が幸大を抱き締めて飛ぶ。


「これを空中に設置してくれ。」


「解りました。」


幸大を地面に降ろすと飛び立つ。
< 308 / 500 >

この作品をシェア

pagetop