ハーレム ブラッド
「幸大…あんたもTPOを考えなさいよ。」

姫野が言う。

「まぁ、そのうちな。」

幸大が言う。




放課後


「学校祭が近いから残って準備するクラスがほとんどですね。」

幸大が言う。

「うん。

幸大君はお化けの格好をしないの?」

優衣が言う。

「ええ。

当日はセットの補修とか仕掛けのセット。

その他雑用です。」

「私も当日は頑張らないと…」

優衣が言う。

「ところでいつまで幽霊の格好を?」

「だって幸大君が可愛いって言ってくれたから…」

「先生…

その格好を可愛いって言ったんじゃなくて先生そのものが可愛いんです。」

「はぅ〜」

「どうせならクーニャから猫耳を借りてつけたらもう愛らしさがとんでもないことになりますよ?」

「ね、猫耳?」

「はい!

猫耳で甘えてほしいです!」

ひゅっ!

「ぶっ!?」

幸大の顔面に何かが飛んできた。

「何なんだ?

…って猫耳?」


「幸大君が貸してほしいって話してたのを聞いたら手が滑っちゃった〜。」

眼の笑っていないクーニャが言う。


すぽっ…

優衣が猫耳をつける。


「おぉ…」

「えーと…

にゃん?」


「可愛い!」

ぎゅっ!


幸大が抱きついた瞬間。

バサッ!


暗幕が2人を隠した。
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