ハーレム ブラッド
「咲子…いつから?」

幸大が言う。

「最初からです。


ま、安心してください。


私は、幸大さんが複数の女性を侍らすくせにチキンでヘタレだと言う甲斐性の欠片もない人だとしても…

一生、側にいますから。」


「なんか…酷い言われようだけどな。」

幸大が言う。


「私も…

幸大君とずっと一緒にいるからね?」


優衣が教室にやって来た。

「優衣…どうかしたんですか?」

幸大が言う。

「クラスの後片付けが終わったか見に来たの。」

優衣が言う。


「あとはこれをグラウンドに運んだら終わりです。」

幸大が言う。

「まぁ…行正さんを始め、クラスの皆さんが私たちを見て教室から去りましたけど。」


咲子が言う。

「はぁ…

まぁ…良いや。」

幸大が運ぶモノを持ち上げる。


「私も持つわ。」

優衣が言う。

「私も手伝います。」

咲子が言う。


「幸大、終わったか?」

マリアがやって来た。


「これを運んだら終わりだ。」


「そうか。

姫野とクーニャからの伝言だ。



『私たちは用事が終わったらグラウンドに行くから。』

だそうだ。


それから、沙羅はあとでメールをするらしい。」

「わかった。」


「…。

私も持ってやる。」

幸大の荷物を取ろうとする。


「だったら俺の鞄を持ってくれ。」


「仕方ないな…」

マリアが幸大の鞄を持つ。
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