ハーレム ブラッド
「人を嫌いだって言う奴は嫌な奴か?」
「違うのか?」
「マリアは自分の家族が好きか?」
「あんな奴らが好きなわけあるか!
大嫌いだ!!」
「俺も…マリアの家族が嫌いだ。
マリアを傷つけた奴らだからな。
お前が家族を嫌いだって言っても事情を知ってる奴は誰も嫌な奴なんて思わない。」
「…。」
「逆に…嫌な奴に笑顔を振りまいてる奴の方が嫌な奴だ。
まぁ…社会には建て前があるから仕方ない時もあるがな。」
「でも…沙羅は…」
「沙羅に堂々と言ったんなら良いんじゃねぇか?
影でこそこそ言うよりは…な。」
「だって…私は沙羅が好きだったのに急に嫌いになったんだ…」
「沙羅が好きな時もあり、嫌いな時もある。
それがおかしい…か?」
「うん…」
「キャンプファイアの火は常に動きを変えている。
ゆらゆらと…」
「ああ…」
「例えば誰かが火の形が丸く見えたと言っても、他の人が見たら風で斜めになっただけかも知れない。
例えば、雨が降ってて…誰かが小降りと言ったが誰かが大分降っていると言った。」
「何が言いたいんだよ…」
「形はどうであれ…火は燃えている。
勢いはどうであれ…雨は降っている。
例えば、マリアの心に悪魔と天使がいたとして。
悪魔は沙羅を嫌いだと言う。
天使は沙羅を好きだと言う。」
「違うのか?」
「マリアは自分の家族が好きか?」
「あんな奴らが好きなわけあるか!
大嫌いだ!!」
「俺も…マリアの家族が嫌いだ。
マリアを傷つけた奴らだからな。
お前が家族を嫌いだって言っても事情を知ってる奴は誰も嫌な奴なんて思わない。」
「…。」
「逆に…嫌な奴に笑顔を振りまいてる奴の方が嫌な奴だ。
まぁ…社会には建て前があるから仕方ない時もあるがな。」
「でも…沙羅は…」
「沙羅に堂々と言ったんなら良いんじゃねぇか?
影でこそこそ言うよりは…な。」
「だって…私は沙羅が好きだったのに急に嫌いになったんだ…」
「沙羅が好きな時もあり、嫌いな時もある。
それがおかしい…か?」
「うん…」
「キャンプファイアの火は常に動きを変えている。
ゆらゆらと…」
「ああ…」
「例えば誰かが火の形が丸く見えたと言っても、他の人が見たら風で斜めになっただけかも知れない。
例えば、雨が降ってて…誰かが小降りと言ったが誰かが大分降っていると言った。」
「何が言いたいんだよ…」
「形はどうであれ…火は燃えている。
勢いはどうであれ…雨は降っている。
例えば、マリアの心に悪魔と天使がいたとして。
悪魔は沙羅を嫌いだと言う。
天使は沙羅を好きだと言う。」