ハーレム ブラッド

「ぶ〜」

優衣が頬を膨らませてる。

「優衣？」


「ふん!!

幸大君は他の皆と踊ってイチャイチャしてていいよーだ！」

優衣がそっぽむく。

「ふぅ…

優衣…時間がなくなるから、最後のお誘いだ。


一緒に踊ってくださいませんか、お姫様？」

幸大が手を伸ばす。


「うっ…

ふん!!

わ、私はそんな言葉に騙されないもん！」

「今、騙されかかったくせに…」

姫野が呟く。


「そうか…

優衣…言ったよな？

最後のお誘いだって。

それをお前は断ったんだ。」

「…。

それは幸大君が私を後回しに…きゃっ!?」

幸大が優衣をお姫様抱っこする。


「さ、行くぞ。

我が儘なお姫様。」


「は…恥ずかしいし下ろしてよ…」



「はいはい。

もう到着したしな。」

「うっ…幸大君の意地悪。」

「好きな女性には意地悪したくなる性格ですから。

だから…」

「きゃっ!?」

優衣の手を掴む。

「無理矢理にでも踊ってもらいますよ、優衣。」

「う〜。

幸大君、ずるい。」

「優衣とイチャイチャするためならなんだってやりますよ。」


「うん…。」


二人が踊り出す。