ハーレム ブラッド
「そんなにモテるの?」

姫野が言う。

「確かにイケメンだったし…普通なら女子は告白されたら試しに付き合おうって思うんじゃないかにゃ?

私たちみたいに告白されるのに慣れてたら話は別だけど。」

クーニャが言う。

「試しに付き合って簡単に女の子たちは…虜にされちゃったの?」

優衣が言う。

「調査中に彼を殺したくなりました。」

咲子の眼が蒼く輝く。


「彼は手が早いです。

手順はいつも同じく、昼に告白。

放課後は一緒に帰り、キスまでする。

そして、休日にデートに誘い、必ず…女性をホテルや自分の部屋に誘います。」


「なんでそんなにホイホイとついていくんだよ!!」

マリアが言う。

「彼は人を見抜く才能がありますね。


俗に言う、軽い女性や高校生で初体験もまだであることに焦りを感じる女性はホテルに簡単に入ります。

それから、すでに男性経験のある女性にも。


それからガードの堅い女性はまずは自分の部屋に誘います。

爽やかな青年を演じてますからガードが堅くとも部屋には行ってしまうようです。



そして…薬を使います。」

「薬?」

姫野が言う。

「媚薬です。

それも法に触れないものですからインターネットでも簡単に手に入ります。」

咲子が言う。
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