ハーレム ブラッド
「沙羅や私たちは幸大に関係なく人気の高さでターゲットにされたから幸大の出る幕じゃないってことね?」

姫野が言う。

「だと…良いのですが。」

咲子が言う。

「何か問題があるの?」

優衣が言う。

「はい。

彼は幸大さんを襲い、人質のようにして私たちを食い物にしようとしているそうです。


彼は媚薬を使って男女間のそう言う行為をするだけで女性を自分のモノにできる自信があるそうですから。


それに、飽きてしまった女性を柄の悪い人たちに預け、柄の悪い人たちに幸大さんのような邪魔者を片付けてもらう。

というケースが以前にも数件ありました。」

咲子が言う。

「ねぇ、まさかその佐藤って吸血鬼でした…とかはないよね?


幸大君が巻き込まれるとちょくちょく吸血鬼が絡むから…」

クーニャが言う。

「それはありません。

れっきとした人間です。

まぁ、男としては腐りきってますが。」

咲子が言う。


「それで…どうしたら…」

沙羅が言う。

「お前の好きなように行動しろ。」

幸大が言う。

「でも…」

「お前はどうしたい?」

「私は…佐藤さんにお断りしたいって言いたいです。」

沙羅が言う。
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