ハーレム ブラッド

「あら？

離れようとしたらまるで御褒美のような仕打ちをされるのかしら？


じゃあ…幸大の側にいるなら…何をしてくれるのかしら？」

姫野が艶やかに笑う。


「俺を一生忘れさせないくらいに愛してやる。

いや、忘れさせないくらいに愛したいから、全力で愛する。」

「ならば、今、ここで実行してくれるのかしら？」


「ああ。

とはいえ、節度は守るけどな。」

姫野にキスをする。


「ん…んむっ…ちゅっ…あむっ…ん…んん…

んっ…

〜〜〜っ！」


今までで一番長いキス。

姫野の頬が紅潮し、身体は小刻みに震え、瞳は潤んでいた。

「…。

ばかぁ…」

力なく姫野は言って体を幸大に預けるように体重をかける。

「どうした？」

「あ、足腰が力が入らないのよ…幸大が…あんな風にキスするから。」

乱れた息づかいの姫野が言う。

「俺の思いの何億分の１にも満たないぞ？」

幸大が言う。

「とにかく…今みたいなのは禁止よ。

こんな風にされたら…本気でいつか堕落しそうだから…」

「はいはい…


さて、他の奴等にも…俺の覚悟を伝えなきゃな。」

姫野を抱き締めながら言う。

「今みたいなキスは他の皆にもしちゃダメよ？

他の皆は咲子以外は全員堕落して快楽から抜け出せない人たちばかりなんだから。」

姫野が言う。