ハーレム ブラッド

「で…

俺の可愛い沙羅を泣かせたんだ。


それがどれだけの大罪かわかるか？」

幸大が佐藤を睨む。


「な、何でだ!?

あいつらにお前をボコボコにして拉致しろって…」


佐藤が言う。

「おいおい…

なめすぎだろ？

お前みたいなクズに従う奴らごときが俺に勝てると思ったか？」

幸大が言う。


「お、俺がクズだと!?

ふざけるな!!

知能も運動も、ルックスも誰が見ても俺の勝ちだ!!

落とした女だっけじきに三桁に達する!!


そんな俺のどこがクズなんだ？


クズって言うのはお前みたいな奴を言うんだ!!」

佐藤が叫ぶ。

「はいはい…」

幸大がめんどくさそうに言う。

「な!?

それに俺は金もある!!

この指輪!!

宝石だぞ!?

お前には買えない!!

親が俺にプレゼントしてくれた高級な代物だぞ!!」


佐藤が言う。


「悪いな…俺は宝石商じゃないから価値がわからないんだよ。


ただ…お前が見せびらかしてる宝石よりも…


沙羅が俺のためにって持ってきてくれたタルトの方が価値があるな。」


「タルト？

タルトが宝石よりも価値がある？


ははは!!


クズには宝石の価値なんかわからないんだよ!!」

佐藤が言う。