ハーレム ブラッド
駅前
喫茶店
「いつまで世間話を続けるんですか?
榊さんのことと関係ないでしょう?」
幸大が言う。
喫茶店のテーブルには既に空になったコーヒーカップ。
「こちらにも事情がありまして…
おや、電話が…
ちょっと失礼。
もしもし?
ああ…
そうか。
では…」
男が携帯をしまう。
「さて…行きましょうか。」
「は?」
幸大が言う。
「これをご覧ください。」
メール、正確にはメールに添付された写真を見せる。
「姫野!?」
手足を拘束されて十字架に磔にされている姫野の写真。
「他の5人も人質です。」
「嘘だろ!?」
幸大が携帯を取り出し電話をかけたりメールを送ったりする。
「ちっ!
返事がこねぇ!!」
幸大が言う。
「お分かりになりましたか?」
「…。
何が目的だ?」
幸大が睨む。
「まずは我々の車にどうぞ。」
ワゴン車に乗せられた。
「誰かに場所を知られては困りますので。」
口に布が当てられた。
「映画、か…よ…―」
幸大が眠る。
「ふふふふっ…
これで舞台は整った。
車を出せ。」
「はい。」
喫茶店
「いつまで世間話を続けるんですか?
榊さんのことと関係ないでしょう?」
幸大が言う。
喫茶店のテーブルには既に空になったコーヒーカップ。
「こちらにも事情がありまして…
おや、電話が…
ちょっと失礼。
もしもし?
ああ…
そうか。
では…」
男が携帯をしまう。
「さて…行きましょうか。」
「は?」
幸大が言う。
「これをご覧ください。」
メール、正確にはメールに添付された写真を見せる。
「姫野!?」
手足を拘束されて十字架に磔にされている姫野の写真。
「他の5人も人質です。」
「嘘だろ!?」
幸大が携帯を取り出し電話をかけたりメールを送ったりする。
「ちっ!
返事がこねぇ!!」
幸大が言う。
「お分かりになりましたか?」
「…。
何が目的だ?」
幸大が睨む。
「まずは我々の車にどうぞ。」
ワゴン車に乗せられた。
「誰かに場所を知られては困りますので。」
口に布が当てられた。
「映画、か…よ…―」
幸大が眠る。
「ふふふふっ…
これで舞台は整った。
車を出せ。」
「はい。」