ハーレム ブラッド
「ちなみに…その血液を俺に入れたらどうなるんだ?」

幸大が言う。

「君の精神は眠り、王の精神が君を乗っとる。

君が死ぬと無限の血液の能力が失われる可能性が高いからね。


まぁ…君の意識や精神は死んだも同然となるが。」


「だったら…

あいつらの声を聞かせてほしい。」

幸大が姫野たちを見る。


「ああ。

口の拘束具を外せ。」


ガチャンッ…

口を押さえていた金属の拘束具が外れた。


「幸大!!

バカなことはやめなさい!!」

姫野が言う。

「そうだよ!!

危ないからしちゃだめ!」

クーニャが言う。

「そんなに怒ったり怒鳴ったりするなよ…」

幸大が言う。

「幸大さんが怒らせるようなことをしなければ良いと思います。」

咲子が言う。

「幸大君…早まらないで!!」

優衣が言う。


「お前らを人質にとられたら…言うことを聞くしかないだろ?


それは…お前らを守れなかった俺の責任でもあるんだ。」

幸大が言う。

「でも!!

私たちは吸血鬼です!」

沙羅が言う。


「そうだぞ!!

どんなに撃たれても幸大が血をくれたら助かるんだからやめろ!!」

マリアが言う。
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