ハーレム ブラッド
スタッ!


デパートの屋上に降り立った。

「ここまで火が?

いえ…煙だけみたいですね。」


咲子が言う。

「そういや、空気が無いと吸血鬼も駄目なのか?」

「駄目と言いますか…

気絶したり、死ななかったりですが、それでも人間よりも息を止めてられますよ?」


「そうか。


さて…」


幸大が咲子に噛まれた場所に手を当てる。

「ブラッドコート。」


ズァーッ!

幸大が血を取り出すとコートの形に変わった。

「着ておけ。

万が一服が燃えたら困るだろ?」


「これは…?」

「説明は後だ。

ちんたらやってたら助けが間に合わない!!

行くぞ。」

幸大は自分用のコートを作り出しそれを着てデパートの中へと入っていった。
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