ハーレム ブラッド
「吸血鬼の王とその依り代以外は殺して構わない!!」


男が言う。


「なんじゃと?

それは、ワシの可愛い優衣は殺して良いと言ったのだな?」

桂木祖父が言う。

「ジジイはさっさとくたばりな!!」

吸血鬼が襲いかかる。


「ふんっ!!」

ぐしゃっ!

鉄でコーティングされてる壁に桂木祖父の拳と吸血鬼の顔面がめり込む。




「ふむ…私は戦闘向きではないが…」

「後ろだぜ?」

榊パパに吸血鬼が後ろから襲いかかる。


ドシュッ!


「な…に!?」

吸血鬼の腹に榊パパの腕が貫通していた。

「戦闘向きではないが…

心理的なモノが専門でね。

誰が狙っているか、どんな攻撃をするか、どのタイミングでやるか。


何となくは予想がつくんだよ。」


パンッ!

榊パパに向かって撃たれた銃。

「がっ!?」

貫通した腕を動かし吸血鬼を縦にした。

「動きを読むなんて…超能力者かしら?」

ザシュッ!

榊パパを狙った吸血鬼を攻撃するダリシス。

「一斉に掛かれ!」

吸血鬼が3人同時に攻撃を仕掛ける。

「ふぅ…

好みの顔はいないわね。

チェンジ…してくれない?。」


ザンッ!

吸血鬼の胴体が真っ二つになる。

「私の異名は『男殺し』だから…気をつけてね?」

ダリシスが笑いながら血に染まった爪を舐める。
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