ハーレム ブラッド
「優衣、来てください。」

「私の番?」

優衣が嬉しそうに言う。

「ああ。」

「じゃ、じゃあ…」

「でも、翡翠の眼の吸血鬼が血を吸ったら4色揃うから前みたいに俺が戦えなくなる。」

「え?

もしかして、おあずけ?」

優衣がウルウルした眼で見つめる。

「いや。

だから…

取り合えず牙はしまってくれ。」


「うん…」

眼だけが深緑のように輝く。

「直接は吸わせれないから、口移しで。」


「ん!?


ん…んむっ…コクッ、コクッ、コクッ…」

「ふぅ…」

幸大が唇を離す。

「はぅぅぅ…

は、恥ずかしいよぉ!!」


優衣が照れながら暴れて吸血鬼を倒す。

「沙羅も口移しで良いか?」

「はい…

お願いします。」

「ああ。」


「ん…んくっ、んくっ、んくっ、んくっ…コクンッ。

ふぅ…

こ、幸大さん…なんかやらしいです!!」

顔を真っ赤にして沙羅が言う。

「やらしいのは嫌なのか?」

幸大が言う。

「ち、違いますけど…

幸大さんの意地悪!」

そう言って吸血鬼に襲いかかる沙羅。


「沙羅も優衣も強いな…

さて…」

ギュルルルル…

「お前らを狩らせてもらうぞ?」


ザシュンッ…

ザシュンッ…

ザシュンッ…


鉄血のチャクラムが敵を次々と切り刻んだ。
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