ハーレム ブラッド
「な!?

もう居たのかよ…」

幸大は待ち合わせの10分前に来た。


しかし全員が揃っていた。


「幸大、10分前に来るなんて感心ね。」

姫野が言う。

「幸大君に早く会いたくてずっと待ってたんだよぉ?」

クーニャが言う。

「クーニャさんは私たちの中では一番最後に来ましたけどね。」

咲子が言う。

「私も、デートなんて初めてだから予定よりも30分も早く来ちゃった。」

優衣が言う。

「私もクリスマスデートはドキドキします。」

沙羅が言う。

「私も楽しみで昨日はなかなか寝れなかったぞ!」

マリアが言う。

「…。

そうか。

姫野が一番最初に来たのか?」

幸大が言う。

「あら、よくわかったわね。」

姫野が言う。

「一番寒そうだし、クーニャが最後で、咲子たちは同じ家から一緒に出たはずだ。

そしてマリアとかは一番に来た場合は自慢するがしなかった。


つまり姫野が一番最初に来た。」

幸大が言う。

「そうよ。

名推理ね。」

姫野が言う。

「さて、デートを始めるか。」

幸大が言う。

ぎゅっ。

姫野が右腕に抱きつく。


「おい?」

「ふふっ…

一番に来たから冷えてるのよ。

このくらいしてくれなきゃ暖まらないわ。」

姫野が言う。
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