ハーレム ブラッド
「なら…私はこっちを、えいっ!」


優衣が左腕に抱きつく。


「私たちは〜?」

クーニャが言う。

「途中で交代するわよ…」

姫野が言う。

「そう言えば、ヴァンはどうした?」

マリアが言う。

「ダリシスさんに会いに行くとかでフワフワと飛んでいったぞ?」

幸大が言う。

「おばあちゃんもヴァンと会うってお化粧してたよ?」

クーニャが言う。

「そう言えば、お前らも口紅って言うか、いつもと違うリップだな。」

幸大が言う。

「よくわかりましたね。」

咲子が言う。

「お前らのことはけっこう見てるからな。

まぁ…言うのが恥ずかしいから滅多に言わないけどな。」


幸大が言う。





喫茶店


「幸大君、これ。


プレゼント。」

優衣が紙袋を渡す。

「開けて良いのか?」

幸大が言う。

「うん。」

「マフラーか。


ありがとう。」

「ううん…

喜んでくれたなら嬉しい。」

優衣が言う。

「ああ。

ちなみにこれを優衣が巻いてくれたらさらに喜びが倍増するんだが…」

「う、うん…」

優衣が幸大の首に手を回してマフラーを巻く。


「で、できた…かな?」

優衣が幸大から離れようとする。


ちゅっ。

優衣の唇にキスをした。

「ひゃうっ!?」

「マフラーのお礼です。」

幸大が言う。
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