ハーレム ブラッド
「これじゃ…その、足りないかも。」

優衣がモジモジしながら言う。

「ああ。

あとでタップリ続きを…な。

一応、ここは喫茶店だしな。」

幸大が言う。


「あの…マリアちゃんと私からはこれを。」

沙羅がプレゼントを渡す。


開けると中からは手袋が出てきた。


「よろしかったら…使ってください。」

沙羅が言う。

「じゃあ…さっそく。」

幸大が手袋をする。

「幸大はいつもポケットに手を入れてて手袋をしてないから…ありがたく使えよ?」

マリアが言う。

「あの…私たちはあまりお金がなかったので…二人で一緒に…」


スッ…

幸大が沙羅とマリアに手を伸ばして頭を撫でた。


「ありがとう。

これならポケットに手を入れなくても暖かいから手を繋ぎやすくなるな。」

幸大が言う。

「別に、繋ぎたいわけじゃないぞ!」

マリアが言う。


「私からはこれを。」

咲子が箱を差し出す。


「時計か…」

幸大が箱を開けて言う。

「私がいつもしてるのとお揃いです。

幸大さんは時計を使わずに携帯で時間を確かめてますから。」

咲子が言う。

「ありがとな。」

幸大が言う。
< 441 / 500 >

この作品をシェア

pagetop