ハーレム ブラッド
「我々VAPは吸血鬼と人間の共存を邪魔した吸血鬼の王の復活を企てた一派は敵だが…

人間との共存を吸血鬼の王が考えてくれるなど我々には願ったり叶ったりだ。


吸血鬼の王の信者も人間との共存を受け入れてくれるからね。」

会長が言う。


「それを言いにわざわざ?」

幸大が言う。


「いや…幸大君…」

会長が正座をする。


「すまなかった!!」

バッ!

会長が土下座をする。

「会長…何を!?」


幸大が言う。

「例の怪物騒ぎ、それから、吸血鬼の王の件。


我々は人間との共存を謳いながら君に危険な目にあわせ、そして君を吸血鬼へと変えてしまった…


本当に申し訳ない!!


私は日本人ではないが…

日本人は心からの謝罪の時はこの土下座をすると聞いた…


本当にすまなかった!!」

会長が頭をあげずに言う。


「俺は…吸血鬼になったことは後悔してませんし、もう過ぎたことですから。

許しますよ。


頭をあげてください。」

幸大が言う。

「本当に…ありがとう。


君たちも…」

会長が姫野たちを見る。


「感謝や謝罪を述べるのが終わったならさっさと退場してください。」

咲子が言う。

「やはり、許してはくれぬか…」

会長が言う。

「違うわよ。

私たちは幸大の意見に異論がないわ。

だから、私たちもあなたを許すと言うことよ。」

姫野が言う。

「だが…退場しろと…」

会長が言う。

「わかってないにゃ〜。

恋人たちのデートの邪魔をしないでほしいってこと。」

クーニャが言う。

「あ…

これは、失礼した。


では、良いデートを。


メリークリスマス。」

そう言って会長が去っていった。
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