ハーレム ブラッド
「さて…仕切り直しってわけじゃないが…」


幸大が小さな箱を6個テーブルに置く。

「俺からのプレゼントだ。」

幸大が言う。

「開けても良いのかしら?」

姫野が言う。

「ああ。」

6人が箱を開けると動きが止まった。


「幸大君…これ…」

クーニャが言う。

「指輪…ですね。」

咲子が言う。


箱の中には赤い石の入った指輪。

「この石…」

優衣が言う。

「幸大さんの…」

沙羅が言う。

「宝石じゃなくて血か…?」

マリアが言う。


「さすがに宝石の入った指輪は無理だし…6人分だと安上がりなモノになるから…

それに俺にできることで…何かしたかったから…血を何度も精製して宝石みたくしてみた。」

幸大が言う。


「ええ…

綺麗な指輪よ。

それよりも…」

姫野が言う。

「私たちが聞きたいのは指輪をプレゼントした意味なんだけどぉ…」

クーニャが言う。

「その…予約って言うか、約束って言うか…」

「はっきり言えないとは本当にヘタレです。」

咲子が言う。

「悪い…


その…できれば左手の薬指につけてほしい。

もちろん…学校に行くときは外してくれ…」

幸大が言う。

「私、幸大君に嵌めてほしい…」

指輪と左手を優衣が幸大に差し出す。

「良いのか?」

幸大が言う。

「うん…」

スッ…

優衣の薬指で指輪が輝いていた。
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