ハーレム ブラッド
『吸血鬼の王は血液型、Rhに関係なく吸血できる。』

ヴァンが言う。

「幸大さんの血液型がなくなったのなら私たちは吸血ができないのでは?」

咲子が言う。

『心配するな。

吸血する場合の話だ。


分かりやすく言うならば吸血鬼の王の血が馴染むとどのような血液も全て幸大のO型の血液へと変換する器官が作られるのだ。

つまり、余のこの体も、幸大の体内の血も今までとは変わっていない。』

ヴァンが言う。

「あの…私からも質問して良いですか?」

沙羅が言う。

『うむ、許そう。』

「吸血鬼の王様の血を吸ったらあの時の怪物のようになるんじゃないんですか?

私たちが平気なのは何でなのか聞きたくて…」

沙羅が言う。

『あの怪物に入れられた血液と言うか…まぁ、余が特別であったが故に生じたのだ。


幸大と同じ能力の持ち主に私の体から血を取り出してもらいそこに意識を…

とにかく難しい話は割愛するが…

幸大の血を吸うのには何の問題もないのは確かだ。』

ヴァンが言う。
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