ハーレム ブラッド
幸大の目に映るのは美しき少女たちの争い。


「あははは!


良いですよ、その殺気!」


咲子が笑う。


「ハァァァァァッ!」


姫野が走り、爪で斬りつけた。


ビッ…

雨の雫に混ざって血が滴る。


「後ろから失礼して…」

クーニャが咲子の後ろから攻撃を仕掛けた。

クルッ、

咲子は振り返る。


ドシュッ!

クーニャの腕が咲子の腹を貫通した。


「ふふふ…

これであなたも逃げれませんね?」


咲子が不適に笑う。


「うそ…」

クーニャが驚いた瞬間。


ザンッ!


クーニャの鋭い爪は肩ごと切り落とされた。


「あぁぁぁぁ!!」

クーニャが叫ぶ。

「再生が遅いですね。

もしかして…」


咲子が腹に刺さったままの腕を引き抜くと腹は傷を回復した。


「消えなさい!!」

姫野は鋭い爪を咲子の頭上から振り下ろす。


「動きが鈍いですよ!」


「くっ!」


ザシュッ!


咲子の爪が横一閃。

姫野の腹を浅く切り裂く。

「ギリギリ避けましたか…

ですが…」

咲子が追撃に入った。



「いい加減にしろ!!」


ガキィンッ!


鉄血の鎧に身を包んだ幸大が咲子の攻撃を受け止めた。
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