ハーレム ブラッド
「幸大さん…止めないでください。


このお二人はすでに血が尽きかけてます。

ここで引導を渡すのが得策だと思いませんか?」


咲子の言う通り二人は地面に倒れていた。


降り注ぐ雨に傷口から溢れ出る血が混ざり、地面に血の水溜まりを作っていた。

「良いから爪をしまえ。」

「ですが、」

「良いから。」


「…わかりました。」


「二人とも無事か?」


「血が足りないわ…」

「幸大君…血をくださぁい…」







数分後


「ふっかーつ!」

クーニャが叫ぶ。

「死ぬかと思ったわ。」

姫野が言う。

「殺すつもりだったので死んでくれてかまいません。」

咲子が言う。
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