ハーレム ブラッド
スッ…

「そこまでだ。」

銀色の瞳の幸大が手で瑠奈を遮る。

「悪いな。

誘ってくれたのはありがたいが…今はこいつらとデート中なんでな。


それに…色仕掛けで簡単に靡く男を落とすよりも、攻略の難しい男を落としてみろよ。」

幸大が言う。


「初めて見る瞳の色ね。

それに…それは私への挑戦状かしら?」

「好きなように受け取ってくれて構わない。」

「良いわ…」

「まぁ…簡単に落とされるつもりは無いが?」

「本当に…?」

「ああ。」



2人が口元に笑みを浮かべながら見つめあった。


「ちょっといつまで…」

姫野が言い掛ける。


「御母様!

こんなところにいたんですか!?


って、何をやってるんですか!!」

女子が瑠奈に近づく。

「あら…

朱鳥(あすか)。」

瑠奈が言う。

「いつの間にか売場から居なくなったと思ったら…

また、男漁りですか!?

しかも…学ランを着ているなんて私と同じような年頃じゃ…


って…

貴方は、岡田幸大!!」

朱鳥が言う。


「…。

一方的に喋る奴だな。

つーか、俺って有名なのか?」

幸大が言う。

「二年生の間では有名よ!!

女を侍らす二大巨悪の1人、岡田幸大!!」


朱鳥がビシッと指差す。
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