ハーレム ブラッド
「意味が…わかりませんが…」

男が言う。


「実際に…あんたらの言う計画には道理もあるし、私利私欲じゃなくて吸血鬼のために動いてるのもわかった。」

幸大が言う。


「ならば…」


「でも…

ぶっちゃけ…吸血鬼とか人間とか…どーでもいい。

俺は吸血鬼も人間も…どっちの種族も大して大切じゃない。

吸血鬼が絶滅寸前だとか、吸血鬼が人間を支配するとかも…まったく興味ない。」

幸大が言う。


「幸大君はやはり吸血鬼と人間の共存を…」

榊パパが言う。

「榊さん、勘違いしないでください。

俺は人間と吸血鬼が共存をしようと、殺し合おうと興味ない。」

幸大が言う。


「幸大君…」

榊パパが不安そうに言う。



「俺が興味あるのは…

そして最も大切なのは…こいつらだ。


VAPだろうが、吸血鬼の王の信者だろうが関係ない。

俺が…

俺とこいつらが幸せに生きれるなら他のことなんかどーでもいい!!」

幸大が言い切る。


『はははは!!

何と身勝手な王か!

自由であり…飾りのない面白き王だ。』

ヴァンが言う。

「悪いな…俺はヴァンみたいな王様にはなれないんだ。」

幸大が言う。

『いや…それでいい。


私は…お前のように生きたかった。』

ヴァンが言う。
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