ハーレム ブラッド

「と言うわけで…

あんたらの計画に賛同しない！」

幸大が言う。


「彼女たちは招かれざる客人でしたか…

彼女たちが傷つくのと…賛同するのではどちらが良いですか？」

ガチャッ…

男が言うとその隣の男が銃を向けた。


ヒュンッ！

幸大が消えた。

「引き金を引くのと…俺がお前の心臓を貫くの…どちらが速い？」

金色の眼、そして鋭い爪で銃を向けた男の背中から心臓を狙う幸大。

「吸血鬼の王ですか…さすがに我々とは桁違いのスピードだ。


だが…」


ガチャッ…

部屋にいた男たち全員が銃を向ける。

「やれ。」

男が言う。


ドドドドドッ！

「がはっ!?」

男たちの心臓が地面から伸びた鉄血の棘で貫かれた。


「能力の発動スピードも上がってるみたいだな。」

幸大が言う。


「くっ…」

男が言う。


『ふむ…幸大に吸血鬼を殺させるのは忍びない。

私がやろう。』


ヴァンが言う。

「ヴァン？」

幸大が言う。


『そなたらが王を求めるのならば…そなたがなれば良い。』


ピチャンッ…

ヴァンの赤い球体の体から血が一滴…男の体に落ちる。


ズァーッ!!

落ちた血が動きだし男の体に入った。


「がげぁぐゃいぉあ!?


かはぁ…

はかかくか…」

男が胸を抑える。

「ち…ちを…よこ…せ…」


シュウウウウッ…

男の体が萎びていく。