ハーレム ブラッド
『伝承や物語には吸血鬼が太陽で灰になるとあるが…


血がなくなり、萎びて干からびることを…太陽に当たると比喩し、


灰になるとは…』


その瞬間…

サァァァッ…

男の体が脆くなり砂のように崩れ、塵になる。


『体の水分が全て無くなり…砂のようになることだ。』

ギュルルルッ…

塵の中からヴァンが落とした一滴の血が現れヴァンの中へと戻っていった。


「あの怪物は確か血の吸収量よりも多くの血液を持ってたんだっけ…」

幸大が言う。

「幸大…行きましょう?」

姫野が言う。

「ああ。」

幸大たちはホテルから出た。
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