ハーレム ブラッド
昼休み


衝撃の事実が走り抜けた。



「おい!!

榊が3年の先輩と付き合うことになったぞ!!」


クラスの男子が叫ぶ。


「こっちは、山下が隣のクラスの西野と付き合うぞ!」


クラスどころか学校全体でも有名な姫野とクーニャが付き合うことになると一気に騒がしくなった。


「幸大…良いのかよ?」

購買から戻ってきた行正が言う。

「良かった。

昼飯もやっと落ち着いて食える。」

行正を待っていた幸大が弁当を食べ始める。


「そーいや、最近は弁当がなんか変わったな。」

「ん?」

「なんか前までは冷凍食品が多かっただろ?

それとか、お前もよく昨日の晩飯に食べたからって俺にくれたじゃん。

最近はくれないしよ〜。」

行正は購買のパンを食べながら言う。


「きっと楽しいんだろうな…料理するのが…

初めて作ったモノはイマイチだったけどすぐに上手くなるしよ…

それに、1日暇だと手のかかる料理を作りたいんだってよ…

いっそ料理人にでもさせたいな。」


「誰の話だ?」

「秘密だ。

とにかく、そいつは俺が弁当を完食すると喜ぶんだよ…

だからお前に分けることもしばらくは無いだろうな。」

幸大が言う。
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