ハーレム ブラッド

「…。

なら…榊は」

「ああ、確実に先輩の毒牙にかかるだろうな。」

「…。」



「あの…」

クーニャが言う。

「ん？」

「まわされたって？」

「…。

行正、説明してやれ。」


「ええっ!?

ちょっ…

幸大からしろよ！」


「え…そんな難しいことなの!?」

クーニャが言う。


「…。

普通は複数の男が一人の女性に襲いかかることだ。」

「もしかして…

強姦のたぐい…？」


「ああ…それを集団で行うんだよ…」

幸大が言う。

「姫野さんを助けないとあぶないんじゃない？」


「とは言え、俺は榊とは接触できない。」


「とにかく、あとは幸大に任せたぜ!!」


行正が立ち去る。


「プリントを写したら消えやがって…


とにかく、榊は血が足りなくて抵抗できない。」

「私が助けに行こうか？」

「ダメだ。

ただでさえ目立つ風貌でその間宮とか言うのがこの学校の奴なんだ…

お前が吸血鬼だとバレたら困るだろ？」

「だったら姫野さんが抵抗してもバレるよぉ？」


「いや…榊なら多少男子よりも強くても納得できる。


目と爪を出さなくてもそこら辺の奴らよりは力が強いだろ？

喧嘩も榊なら強くても問題ない。」