人見知りまいりの学園生活
星皇学園 入学式
私の名前は、花城 まいり(かしろ まいり)。
今、私は親友の、叶田 未桜(かなだ みおう)と共に電車に乗っている。
私たちが、向かう先にあるのは、私立星皇学園という全寮制の高校である。
この高校は、東京の私立高校の中では、3番目くらいに賢い高校として知られている。
設備も整っていて何処の高校よりもすごしやすいらしい。
こんな学校だからお金はたくさんいる。
でも、私もみおうもかなり裕福な家庭の育ちなので心配はいらなかった。
「まりや、高校たのしみだねぇ」
いきなりみおうが話しかけてきた。
楽しみ?私はそうおもえないけど。
「私の中には、不安しかないんだけどなぁ」
私は、今にも消えてしまいそうな声だ言った。
「あっ・・・。そうだよね。まいりは昔から人見知りだったね。ごめん・・・ね?」
見るからに元気のない私を見てみおうは、あわてて言った。
そう、私は人見知りなんだ。