剣と魔法と時々笑い。
「神子様、取り敢えず、ここでは何かと不便です。どこか広い空地等はありませんか?」
「え、あ、空地?向こうにあるけど・・・」
言われた通りに教えれば、変質者はスクッと立ち上がり近付いてくる。
「失礼します」
「うぇ、ちょっ!」
背中と膝裏に腕を通されたと思った次ぎの瞬間体が浮き上がる。
お姫様抱っこされたのだと分かるまで少し時間がかかった。
「しっかりと捕まっていて下さいね?」
その言葉と共に変質者は地面から浮き上がった。