剣と魔法と時々笑い。
「私が"ここ"に帰って来れる保証は?」
「五分五分です」
「そっか・・・・・・。分かった。でも、一日だけ猶予を頂戴」
「えっ、・・・猶予?」
何だかんだと一緒に来てもらえるのか不安だったらしい。
分かったと言った時、ものすごく目を見開いていた。
「明日の夜には絶対、一緒に行く。でも、帰って来れないかもしれ無いんじゃ、お別れくらいしたいし・・・。ね?」
「・・・・・・解りました。神子様の寛大な御心に感謝致します」
寛大?
そんなモノじゃない。
ただ、自分が気になるから行くだけで、人助けがしたいとかそういうのじゃない。
「じゃ、取り敢えず私は家に帰るね・・・」
私は苦笑いしてその場を去った。