剣と魔法と時々笑い。
―――キーンコーンカーンコーン
またチャイムが鳴って私から離れてた近くの席の人達が戻って来る
休み時間になると必ず私から逃げるように遠ざかるクラスメイトに飽き飽きしている
『御学友の方々の態度、気に入りませんね・・・』
『ああいうのはほっとけばいいの。気にするだけ無駄だから』
さっきまでは休み時間ということもあり普通に会話してたけど
ここからは念話
流石に独り言を喋る変な人とは思われたくない
『しかし・・・』
『いーの。私が気にしてないんだから、あんたが気にする事無いの!』
『・・・解り、ました・・・』
いかにも腑に落ちないとった顔をするシルフィに見えないように嘆息した
『ほら、さっきの続き教えてよ』
『・・・では、昨日お見せした魔法について・・・』
『よろしく』
今日の私はしっかり授業を受けている
ここじゃない世界―――エニエスについて
エニエスは簡単に云うと魔法と剣の世界らしい
科学は発展してなくて、魔法グッズなどでここと同じ様な暮らしをしている
とのこと
『まず、魔法とは魔力のある者ならば、誰でも仕様することができます。庶民でも、魔力と学があれば簡単に使うことが出来るのです。』
『へー。・・・あれ、でも、学?学校とかで習うんなら、庶民とか貴族とか関係なくない?』
『いいえ、それは違います。庶民は学校に通う時間やお金が無く、通っている者の方が珍しいのです』
『・・・え、なにそれ』
そうゆうのを考慮してあげてる学校とかって無いわけ?
『魔力が少なく学を学べない庶民でも初歩的な魔法なら使えますよ?図書館等で調べられますから』
『そーなんだぁ・・・。いろいろと難しい世界だねぇ』
私がため息をついて窓の外を見ていると、先生からお声がかかった
「神田、何一人で物思いに耽ってるんだ?」
「いえ、別に」
いつの間にか目の前に先生が
窓の外見ながらシルフィの話を聞いてたから気付かなかった
「ん?・・・何だお前、ノートとってないじゃないか!今まで何やってたんだ!」
実を云うと私、この教科以外にもノート提出が無い教科は全部ノートとってません
そして、正直者の私は素直に答えるのだ(笑)
「教科書見れば大体解るんで、ノート要らないんです。だから外、見てました」