十字架に鎖を



准斗は相変わらずわからないと言うような顔をしていたけど、気にしなかった。


誰がなんと言おうと、僕は珠妃ちゃんがかわいいと思うんだ。


このとき僕の中には確かに、珠妃ちゃんに対する特別な感情が芽生えていた。


ただそのことに幼い僕は気づいていなかった。



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