十字架に鎖を



「私は…琉の、だから。」


その表情が傷ついているように見えて、俺は過ちに気づいた。


俺は完全に、珠妃を縛り付けていた。


藤堂と付き合うことになったら?


そんなことありえない。



< 116 / 125 >

この作品をシェア

pagetop